2022年8月レビュー:八月納涼歌舞伎第一部

8月の歌舞伎座といえば、コロナ前から3部制で、
1部、1幕のチケット代を安くし、歌舞伎の敷居を下げる、
初めてのお客様にも来てもらいやすくする、
という趣旨で、亡き勘三郎三津五郎が長らく出演していた月。

歌舞伎座建て替えやらコロナやらですっかり値上げしてしまって、
そのころの趣旨とはずいぶん変わってしまったように感じますが、
久しぶりに歌舞伎座を訪れました。

第一部の新選組成駒屋ご兄弟が主演だったものを
感染により、中村屋兄弟が代役として出ることが決まり、
むくむくと興味が出て、行くことを決めました。

同じ舞台に出ているとは言え別の役の台詞が入っていることも、
殺陣も含めて振りが入っていることも、
信じられないことで、歌舞伎役者の凄さを感じた意味では
凄いものを見てしまいました。

でもやはり、この役は若い二人が瑞々しく演じるのが
本当のところなんだな、と思いました。
また近いうちに成駒屋兄弟や、若い役者さんで
観たいな。

中村屋兄弟が浅草で演じていたころが懐かしくなるような、
そんな気持ちで見ていました。

自分も含め、時は流れていくものなのだなあ。


2022年八月納涼歌舞伎
第一部
一、新選組
二、闇梅百物語